下阪本湖都通信 第9号
なぜ今、「まちづくり協議会」が必要なのか
中世、下阪本は延暦寺の城下町として、政治的・経済的・軍事的な役割を担う町として栄えてきました。私たちの街下阪本には豊かな歴史と文化があり、自然にも恵まれています。だから、京阪神のベットタウンとして人口が増え、今や11000人を超えています。その反面、少子高齢化や社会の変化等に伴う課題も山積しています。
・下阪本学区の自治会加入率が37%と著しく低く、大津市の中でもワースト1、2を争っています。近年、「地域活動に関心がない」、「関心があっても事情があって参加できない」方が急増し、地域との繋がりが弱体化してきています。
・自治会役員や各種団体の担い手が不足しており、しかも担い手も固定化・高齢化しており、今までと同じ事業を継続することが難しくなってきています。
・大津市の行政でも少子高齢化による税収の減少や新型コロナウイルスの影響がすさまじく、行政のサービス低下が心配されています。
そうした中でも、下阪本学区では各種団体ごとに力を入れて、①下阪本学区では安心して暮らせる環境づくりや犯罪のないまちづくり、つまり安心安全なまちづくり(あいさつ運動、防犯パトロールや防災訓練等)②地域住民にやさしい福祉を目指したまちづくり(ふれあい給食サービス、ふれあい子どもデーや福祉まちづくり講座等)③絆の深まるまちづくり(体育大会、文化祭や三津浜秋まつり等)を実施しています。しかしながら、上記の状況が改善されない限り、現在の事業は、近い将来必ず行き詰まってしまうのではないかと危惧しています。
これらの現状を鑑み、下阪本として以下3つのことが必要ではないか。❶各種団体個々が対応するのではなく、横断的に活動していく場。❷全国的な課題である災害に強いまちづくりを推進していくこと。❸このような様々な課題に対応できる新しい仕組みを考えていくこと。今こそ、「下阪本まちづくり協議会」を立ち上げ、下阪本学区が抱える課題に地域が対応できるまちづくりを構築していこうではありませんか。
では、「下阪本まちづくり協議会」とは何か。下阪本学区の人たち(自治会に加入・未加入関係なし)が中心となって、まちづくりのために作る組織のことです。今ある自治連合会や各種団体だけでなく、自治連合会に属していない団体や事業所とも連携しながら、下阪本学区のみんなが知恵を出し合って、まちづくりをしていきます。そうすれば、将来的には行政に依存しない、下阪本の魅力や特性を生かしたまちづくりや下阪本の実情に合わせたまちづくりが展開できるでしょう。
今こそ、下阪本学区の将来を背負ってくれる担い手を育成するために、新しい住民が参加できるコミュニティや地域活性化のために、立ち上がってくれる組織が必要なのです。そして、「住んでよかった」、「住み続けたいまち」下阪本を構築していきたいと考えています。下阪本学区の皆さま、何とぞご協力をお願いいたします。